去る2024年4月、栄えある「GQグローバルクリエイティビティ アワード」において、マルニのクリエイティブディレクターが今日のカルチャーシーンにおけるもっとも影響力のある人物に選出されました。ニューヨークで開催されたGQガラ「より良い世界に向けたビッグ アイデア」は、近年ますますクリエイティブ志向を高めている分野横断型の表現に貢献したイノベーターをたたえています。
メゾンの友人でもあるアメリカ人アーティスト エリカ・バドゥに迎え入れられたフランチェスコ・リッソは、マルニブランドに新たな時代を切り開いた功績として栄えあるアワードを受賞しました。2016年のディレクター就任以来、感覚ドリブンのコレクションを展開しながら直感とエモーションに彩られたクリエイティビティを開花させるとともに、異なる分野を多面的にミックスさせた表現世界が実現されてきました。さまざまなバックグラウンドを有するアーティスト間の交流を促進させながら、クリエイティブなコラボレーション、カプセルコレクションへと昇華されてきました。
リッソの受賞を祝するステージでは、トータルマルニルックをまとったマーチングバンドが華々しい音楽シーンを繰り広げ、イギリス出身の人気ミュージシャン、デヴ・ハインズによるオリジナル曲が披露されました。
マルニの直観的なクリエイティビティを映し取った際立ったデザインのマーチングバンド用衣装は、ミラノにあるマルニアトリエにおいて実現されました。カットオフエッジのテーラードジャケットや、ドレープ使いのドレス、ボンデッドコットン製のストラクチャードシャツにスカート、レザージャケット、フェイクファー製のオーバーコート、ローファースタッズ付きシューズ、フスベットサボなどが披露され、大胆な筆致のストライプやマクロチェックモチーフが目を引きました。オリジナルアイテムの数々は、限定版コレクションとしてニューヨークのソーホーにあるマルニブティックで独占的に公開され、2024年5月1日にニューヨークで開催されたイベントで実際にまとわれました。
アメリカ出身の女優ハンター・シェイファーは、2024年秋冬コレクションのランウェイに登場したアイテムをもとにしたカスタムメイドのマルニルックをまといました。2024年度GQグローバルクリエイティビティアワードの受賞者でもある彼女は、フロントに深いVネック、バックにハイスリットのあしらわれたストラクチュラルシルエットのドレスをアピールしました。最高級のダッチェスシルクを使用したこのドレスには、ペールイエロー、ライトブルー、チャコールカラーのハンドペイントがあしらわれています。コントラストを奏するカットオフ仕上げのエッジ、ビニール調のテクスチャーによって、ほかにはないカスタムドレスのデザイン、そしてハンドクラフトのアプローチが引き立てられています。シューズには、ハンドペイントを施し、ラバーソールを合わせたレザー製のポインテッドトゥパンプスがコーディネートされました。
GQアワードをフランチェスコ・リッソに手渡したアメリカ出身のシンガーソングライターエリカ・バドゥは、カスタムメイドのホワイトレザー製のトレンチコートをまとって登壇しました。コートには、大胆なハンドペインティングでウィンドウペーンモチーフがあしらわれました。手染めのフェイクファーを使用したシグネチャーハットがバドゥのスタイルに華を添えました。ハットには、斬新なストライプとパターンが思いがけない意表をつく組み合わせであしらわれています。
ナイジェリア人ミュージシャン アサケは、カラーとポケットにメンディングの施されたボウリングシャツに、ブラックカラーのテーラードパンツ、マキシタッセルにメタルピアスをあしらったレザーローファーというコーディネートで登場しました。